夜会・・・とびきり音楽的な!〜サロンコンサート〜

フィアカは、サロンである

うどん県にある、ピアノサロンである

 

サロンコンサートを、10年ほど地道にやってきた

さして有名でもない奏者と、異業種交流会のようなゲストの面々

友人の手作りの菓子を振る舞いながら

なんだかんだこじつけたテーマを楽しみながら

 

マニアックなクラシック論を展開し

まるで、それが王道なのだと思い込んで帰っていく

素直な、にわかクラシックファンをほんの少しだけ製造した

 

そんな、小さな罪を重ねつつ、

普通に生活していては決して出会えないであろう

異業種、異文化に暮らす人間たちの交流の場を提供して来た

(コレ↑ただ単に、美空ひばりを愛する父の友人たちと、
クラシック畑の私の友人たちの集まりという意味です^^;)

 

演奏家たちは、ただ、演奏出来れば良かった

演奏家とは、元来、そういうものだ

ただ、演奏したいのである

だってそれが楽しいんだもの、仕方が無い

Liszt in the concert salon, 1842

〜元祖サロンコンサート〜

 

サロンと言えばフランス語で

フランスのブルジョワ階級が

夜な夜なソワレ(夜会)を催していた時代

ある夜、音楽ばかりを聴かせる夜会が登場する

それが、ソワレ・トレ・ミュジカル

 

人々はいつもの夜会と同じように着飾り

その夜、初めて会う決して友人などではない人々に笑顔で上っ面の挨拶をし

上流階級の世界に身を置く自分に満足をする

 

ただ、音楽だけのその夜

次から次へと、腕自慢、のど自慢の演奏家たちが

誠にすんばらしい演奏を披露していく

 

3時間ぶっ続けで

ただ、音楽を聴く

恐るべしブルジョワジー

 

その抜きん出た演奏家たちにとっても、

すこぶる極上のステイタスを得られる瞬間

どれだけ贅沢な時間であったか

 

そこで奏するのは、

うどん県の怪しげな奏者たちなどではない(失礼!)

その華やかなりし時代を代表するであろう、

ミューズから特別な祝福を受けたメンツが

ズラッと勢揃いをいたしまして、して、して、・・・

 

3時間ぶっ続けで、音楽を披露するのだ

ポーズを挟んで

お茶を楽しんだら、

さらに、もう一時間だけ音楽を・・・

(まだ1時間も?!)

 

 

元祖サロンコンサートとは。。

 

    〜とびきり上等な音楽をふるまう

        とびきり音楽的な夜会で

           とびきり贅沢な時間を過ごすこと〜